糸かけ曼荼羅とは
ピンに糸をかけて制作する糸かけ曼荼羅は、木製の土台に釘を打ち糸で描くストリングアートの一種です。
曼荼羅とは
悟りの世界を描いた密教独自の図式で、幾何学的に描かれているのが特徴です。
曼荼羅はチベット仏教では修行の一つとして今でも儀式開催時に描かれています。
この曼荼羅の図と似ていることから糸かけ曼荼羅と言われています。
糸かけ曼荼羅の歴史
糸かけ曼荼羅はオーストリアの哲学者ルドルフ・シュタイナーが提唱したシュタイナー教育から始まったと言われています。
子どもたちがわかりやすいように足し算や引き算、素数を糸で指導をしていました。
素数の順番に糸をかけていくと曼荼羅模様になることから、学習以外でも曼荼羅作りを楽しむようになったのです。
糸かけ曼荼羅の魅力
素数の数ずつ糸をかけていくと、糸をかけたスタート地点に戻ってきて幾何学模様ができあがります。
糸をかける順番に間違いがなければきれいな模様となり、不思議な感覚を体験できます。
最大の魅力は作っていると心が癒されることです。
作成している間、没頭できる糸かけ曼荼羅は、作り終わるころには頭がすっきりとしてくるでしょう。ストレス解消も期待できます。
できあがった作品を眺めるだけでも癒しとなります。
アート作品としてだけではなく、教育やセラピーとしても糸かけ曼荼羅が使われており、子どもからお年寄りまで簡単に作れるのも魅力です。
糸かけ曼荼羅の作り方
1.型紙を使って板に印をつけます。
2.印に釘を打っていきます。板に貫通しないように注意。
3.素数を元に右回りに糸をかけていきます。1周目が31番目の釘にかけていき、次は62番目の釘にかけていきます。
4.糸のかけ始めたところに戻ってきたら、1周目の糸かけは終わりです。
5.違う糸をかけて9周したら完成です。
必要なものは板、型紙、糸(刺繍糸やミシン糸など)、釘(真ちゅうがおすすめ)、ピン、かなづち、はさみです。
電卓があると釘を数えなくて済むので準備しておくといいでしょう。
糸かけ曼荼羅の種類
板の大きさや糸の種類、糸の太さなど組み合わせは無限です。
形も円だけではなく、四角形や五角形なども作れます。
自分にひとつだけの作品を作ることも可能です。
一見難しそうに見えますが、糸かけ曼荼羅は作り方がわかると簡単に作れます。
初心者用の制作キットが販売されているのでそこから始めてみてもいいでしょう。