歌を中心に物語が進む総合芸術・オペラ鑑賞

オペラ鑑賞とは

クラシック音楽のコンサートには何回か行ったことがあっても、オペラを劇場で鑑賞したことがないという人は多いのではないかと思います。
オペラは、簡単に言うと美術文学などを歌を中心にして展開される総合芸術です。
同じ作品でも演じる歌い手によって趣がかなり違ってきますし、オーケストラや指揮者が変わればそれぞれの味を楽しむことができます。

題材はさまざまで、楽しいコミカルな内容のものもあれば、心にずっしりと響く悲劇もあります。
ですからどのオペラも見応えがあり、鑑賞した後には大きな満足感が得られます。

オペラ鑑賞を趣味としておすすめしたい理由

オペラの多くはイタリア語で歌われているのですが、言葉がわからなくても見ているだけでもストーリーが伝わってくるのもオペラの特徴です。
「オペラ(opera)」という言葉自体もイタリア語で、元々は「作品」という意味があります。
最初のころは「オペラ・ムジカーレ(opera musicale)」、音楽的作品と呼ばれていたものが、次第にオペラという言葉として定着し、現在に至っています。

オペラは舞台装置も衣装も豪華なので、見ているだけでもゴージャスな気分に浸ることができます。
オペラをいくつか見ているうちに、自分の好きな作曲家や作品などができてきますので、同じ作品を異なる歌手で聴き比べするといった楽しみも出てきます。
家でCDを聴いたりテレビで観るのももちろんおすすめですが、できれば劇場に赴き生のオペラを鑑賞してみてください。

オペラ鑑賞の始め方

オペラ鑑賞を始めるためには、まずどんな公演が行われているかをチェックします。
このときに、本格的なオペラかそれとも「セミステージ」なのかを必ず確認しましょう。
セミステージというのは、舞台の上にオーケストラが配置されていて、舞台美術などがかなり省略されているタイプのオペラのことです。

海外の有名なオペラハウスの公演などは、もちろん素晴らしいとはいえチケット代もかなり高額ですので、本当に行きたい演目を絞ることが大切です。
趣味のためにあまりお金をかけられないというのであれば、国内のオペラカンパニーによるオペラを見に行くのも一案です。

どの公演に行くかを決めたら、そのオペラがどんなストーリーなのかを調べておきましょう。
あらかじめストーリーがわかっているといないとでは、オペラの楽しみ方が全然違います。
作品で扱われている物語の時代背景なども分かっていると、より細部までオペラを理解することができます。

最初のうちは、モーツァルトの「フィガロの結婚」や「ドン・ジョバンニ」、ヴェルディの「椿姫」などを鑑賞するのがおすすめです。
オペラ歌手についても調べておけば、より深くオペラを楽しむことができます。
SNSなどで人柄をすることのできるオペラ歌手も多いので、いろいろと検索してみるといいでしょう。


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