江戸時代から歴史を持つ煎茶道

茶道ではない!煎茶道とは?

煎茶道というのは、急須に茶葉を入れ、お湯を注いで煎茶を淹れる茶道のことです。
一般に茶道と言ってイメージされる抹茶ではなくて、煎茶を使用するのが煎茶道のポイントです。
普通の茶道ほど堅苦しくなく、誰でも比較的簡単に楽しめる煎茶道は、江戸時代から始まった由緒のあるものです。

中国から伝わったお茶は、江戸時代になってから煎茶として親しまれるようになりました。
煎茶道のお点前は「玉露点前」とも呼ばれており、美しい所作で煎茶を淹れることを主眼としています。
煎茶道を趣味として始めれば、お茶を入れるための優雅な所作を学ぶことができますので、職場でお茶を入れる際などにも役立ちますし、お客様を家にお呼びする時にもお手前を披露することができます。

煎茶道を趣味としておすすめしたい理由

煎茶には「カテキン」という成分が含まれており、強い抗酸化作用によって心筋梗塞や動脈硬化などを予防すると言われています。
コレステロール値を下げる働きがある他に、血圧・血糖値を下げ、脳を活性化する効果があることも知られています。
さらに、風邪や虫歯の予防になるなど、さまざまな優れた効能が煎茶にはあります。
ですから、日頃から煎茶道に親しむことによって、煎茶を飲む機会を増やせば、健康維持にも役立つというわけです。

ビタミンCが豊富に含まれていて、抗酸化作用の高い煎茶は大人にぴったりの飲み物です。
ペットボトルで買えるような飲料を控えて、煎茶を飲む機会をもっと増やすことで健康的な効果が得られるでしょう。
優雅で、しかも日本的な趣味を始めたいという人には、煎茶道をおすすめします。

煎茶道の始め方

煎茶道を始めるためには、教室に通うのが一番手っ取り早い方法です。
煎茶道の教室がどこにあるのかわからない場合には、「一般社団法人 全日本煎茶道連盟」に問い合わせてみてください。

煎茶道にはいくつかの流派がありますので、自分の好きな流派を探してみましょう。
全日本煎茶道連盟に加盟している流派は30以上もあり、どの流派が優れているとは一概には言えません。
世襲による家元制度を取らないのが煎茶道の特徴で、主な流派としては江戸時代末期から始まった「小川流」や「花月菴流(かげつあんりゅう)」、京都を中心とした瑞芳菴流(ずいほうあんりゅう)などが挙げられます。

煎茶道教室の月謝は4,500円から10,000円前後が相場で、教室に通う際には、和服でなく洋服で構いません。
とはいえ、派手なアクセサリーやネイルは控え、香水もつけないで行くのがマナーです。
教室では茶扇子や懐紙、黒もじ、ふくさなどが必要となりますが、先生によって細かい決まりがありますので、教室に通い始めてから揃えることをおすすめします。


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