アームレスリングとは
アームレスリングというのは腕相撲によく似た競技のことで、「卓上の格闘技」とも呼ばれています。
起源を辿れば非常に古い格闘技のひとつで、日本では平安時代にすでにアームレスリングに似た遊びが行われていたという記録も残っています。
日本におけるアームレスリング競技人口は、約10万人といわれています。
アームレスリングには厳格なルールがあり、アームレスリング選手として活躍するためには筋肉とテクニックの他に強いメンタルが必要とされます。
ただし、国際的な競技大会に参加して優勝しても賞金はそれほど高くないので、アームレスリングのプロとして生活していくのはかなり難しいと言えるでしょう。
ですから、何か新しい趣味を見つけて自分磨きをしたいという人におすすめです。
腕相撲とアームレスリングの違い
アームレスリングと腕相撲は同じものなのではないかと思っている人も多いようですが、腕相撲が「力比べ」なのに対して、アームレスリングは純粋なスポーツであり、スピードとテクニックも要求されます。
腕相撲では肘を自由に前後左右にずらすことができますが、アームレスリングでは10cm四方の台から肘を動かしてしまうと「ファール」になるなど細かい規則が設けられています。
アームレスリングの細いルールに関しては、「一般社団法人 JAWA(日本アームレスリング連盟)」のホームページなどに問い合わせるのがおすすめです。
JAWAは40以上の都道府県に支部連盟を有する国内最大のアームレスリング団体レスリングで、アームレスリングに関する細かい規則を定めています。
競技前のセットアップでは、競技を行わないほうの手はグリップバーを握り、胸は競技相手相手に対して正面を向くように構えます。
相手と手を組んだ上で、親指の第1関節が隠れないようにすることも大切です。
セットアップが整った時点で審判員が「ストップ」と声をかけ、「ゴー」の言葉を合図に試合が始まります。
手の甲がタッチパッド、またはタッチパッドよりも下がると負けになります。
また、組んでいない方の手がグリップ側から離れるとファールになります。
ファールを2回受けると負けになってしまいますので注意しましょう。
アームレスリング選手になるには
アームレスリング競技に参加する人の数は、日本では約10万人といわれています。
アームレスリングではもちろん腕力が大切ですが、腕力を鍛えると同時に胸や背中の腕力も大切になってきます。
試合開始時の瞬発力が何よりも重要ですので、瞬時に力を出せる訓練も必要になってきます。
腕を上に引き上げて相手の指を引き伸ばし、力を出させなくようにする「トップロール」や、背中の筋肉を使って相手の手を引き下げる「フック」などの技があります。